お知らせ

第22回万葉ロマン塾(新年会)のご案内です。

2025年新春特別企画として「世界文学史における万葉集」という壮大なテーマをご用意しました。

世界最古の詩と万葉集の違い。シェイクスピア文学との比較など…関塾長をはじめ、参加者が自由に語り合います。

ぜひ、皆さんのご参加をお待ちしています。

日時:1月26日(日)18:30~20:00(ZOOM)

お申し込みは以下のフォームよりお願いします。

古代の人々はなぜ亡くなった人を追悼する歌を作ったのか。そんな根本的な疑問を解き明かします。

12月24日に開催した「第21回万葉ロマン塾」の講演および質疑応答の動画を公開しました。

講師:関隆司(万葉ロマン塾 塾長/高岡市万葉歴史館)

参加者の感想(アンケートより一部抜粋)

・挽歌についてわかりやすい説明を受けて、勉強になりました。

・挽歌は優しい歌だなと思いました

・「挽歌」という重く感じられる課題を「挽く」というキーワードから、現代の身近な話題に引き寄せて説明していただきました。個人の質問として、宮沢賢治の「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」を挙げさせていただきましたが、「晩歌」は「儀礼歌」であり、「哀傷」とは別である、というお答えに納得をいたしました。それで、有間皇子の「家にあれば・・・・」の和歌の詞書き「自ら傷みて作る歌」意味に得心が行きました。ありがとうございました。

・関先生の講座の導入部がよかったですね。誰もがよく知っている身近な話題(明治天皇など)から入られ、万葉時代の挽歌、そして「男の挽歌」にいたる進め方に感心しました。この組み立てにも、さすが塾長!と言わせるもので、最後まで心地よく聞きました。

・後半の質問・雑言タイムでもいいましたが、挽歌は暗く唱えるべきでなく、特に自身の死に対するテーマは未来の生き方創造に有効なまくらであると私自身は感じています

・関塾長の深い洞察力にいつも感嘆しております。楽しい講義にワクワクです。有難う御座います。

12月22日(日)、第21回万葉ロマン塾をオンラインで開催しました。

関塾長の講演テーマは「挽歌」。

関塾長は山上憶良を例に挙げ、亡き妻を追悼する歌の意味や目的について問いかけ、古代の人々がなぜこのような歌を作ったのかという根本的な疑問を投げかけました。

雑談タイムでは参加者も加わり、日本の葬儀文化や死生観について議論し、意外なほどの盛り上がりをみせました。

万葉放浪記は東京都港区の高齢者施設「麻布いきいきプラザ」で初めて開催された万葉カフェを紹介しました。

近日、動画録を公開しますので、お楽しみに!

11月24日に開催した第20回万葉ロマン塾「和歌のルーツは東国なんじゃないの」の講演および質疑応答の動画を公開しました。

講師:関隆司(万葉ロマン塾 塾長/高岡市万葉歴史館)

参加者の感想(アンケートより一部抜粋)

・改めてイベント当日(10/20)、いかに先生の話を聞いていなかったと反省しています。再度かいつまんでの振り返りの講座は大変よかったです。今後も機会があれば是非短時間でも良いのですがお話いただけるとありがたいです。57577の話も少し理解できましたし、今後資料をさらに読んでみたい気持ちになりました。

・遅れて参加しましたが、講師の先生の語り口を聞くたびに万葉の世界にスーッと入れる喜びがあります。

オンラインで傍聴のみを貫くこと数カ月、とうとう発言してしまいました。まとまりのない話となってしまい、申し訳ありませんでした。いちばん初めに参加した時のアンケートにも書きましたが、万葉の歌と神代文字の五七調にある種の繋がりを感じてて、この塾への参加動機の一つになっております。まあ、ロマンなんですけど。

・坂口さんの漢詩からの影響説にも、なるほどなぁと感銘を受けました。色んな人の持ってる情報を提示しあうことで、視野が広がる点もこの講座の楽しみの一つです。

・今回の感想というか、これまでの受講と朗唱体験を通して、趣味の写真とコラボしたいなぁと漠然と思うようになりました。間違いなく、この講座の影響だと思います。何か形になるかどうかは、分かりませんが。。。

・今回も目から鱗のお話がたくさん聞けて大満足でした。最後の、女性の方の、【万葉集が、編者の思いも乗せて本になった時点で芸術になり、読んだ人を感動させるのでは?(要約、あってますか?)】という意見など、いいねボタンを押したくて探すうちに終わりました。ありがとうございました。

・万葉当時の東北の位置づけが興味深い。外国人を一定の場所に住まわせた、と。深大寺で白鳳時代の仏像が発見され、寺の創立当時は朝鮮の人で、宮廷ともかかわりが深く、と教えてもらった。私の住む狛江も、関係があるでしょう。当時と今の万葉集の読み方がちがうのではないのか、と想像が膨らみました。それと、禁止や自制する日本文化はどこからくるのか、興味深かった。

・またまた今回も関先生の興味深いお話が聞けて楽しかったです。

・20 日のイベントには参加できなかったので、皆さんの素晴らしい朗唱を聞くことができて、大変刺激になりました。また、東歌は、都から教えてもらって作られるようになったのではなく、もともとあった文化を都が受け入れたというお話など、まさにロマンを感じさせる内容で興味深かったです。ただ、「学校教育では正しいことしか教えない」というお話がありましたが、実際の現場では、「今日の漢字テスト、こういう間違いがあったから気を付けよう、とかこういう風に間違いやすい」と間違いを教えることは多々あります。ひと昔前と違って先生が教え込む授業ではなく、生徒が主体的に学ぶ授業が多くなったので、失敗から学ぶことが多い印象です。まあ、お話の本筋と関係ないことではありますが。

・zoomでの講座は初めてで不慣れであっという間の時間でしたが、とても新鮮で楽しかったです。

今年最後となる万葉ロマン塾のご案内です。

テーマは死者を悼む「挽歌」です。

第21回万葉ロマン塾

日時:12月22日(日)18:30~20:00

会場:オンライン(ZOOM)

内容:①関塾長講話「挽歌」
   ②万葉放浪記「港区・麻布いきいきプラザで万葉サロンを開催」

お申し込みは以下フォームよりお願いします。

https://forms.gle/UeyejaxT9wYvFTwx7

ご参加をお待ちしております。

9月、当団体の設立当初から活動に参加されていた田村喜一さんが逝去されました。享年89歳でした。メンバー3名による追悼文を挽歌として掲載します。


① 代表 及川廣子

田村さんにお会いしたのは8年前のことでしょうか?

チャレンジコミュニティ大学修了と同時に3Aクラブの会員になった時からでした。

第一印象は何にでも果敢に挑戦する元気な方。

ある時、赤坂・一期一会プロジェクトにお誘いすると一つ返事で「いいですね」と、

万葉ロマン塾でのイベントには万葉衣装を着て朗唱も参加してくださいました。

旅行は外国、国内の旅先での写真撮影のみならず趣味も多彩。そして俳句も嗜む。その句をラインに写真と掲載し友人に送信していました。

日記代わりに毎日1句。それらが元気の源と仰っていました。私もライン友だちの一人でした。

田村さんはファッション関係のお仕事をされていたこともあり、お洒落な方でした。

旅先での写真にはトレードマークの赤いマフラーをしていましたね。

とてもお似合いでした。田村さんからは色々なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。

心からご冥福をお祈りいたします。

ライン句は日記代わりと田村さん写真を添えて友に送りき

100迄は生きると言いし田村さん卒寿を前に幕を閉じたり

田村さんどの星だろうと空見上ぐ「愉しんでますか? 吟行の旅」


② 事務局長 川上利春

つい最近、彼の訃報に接し驚きを隠せなかった。

彼は常に“生涯現役”を貫き、健康の秘訣を披露していたモデルではなかったのか。

なにしろ港区が好きでわざわざ本宅の横浜から青山へ仮転居してまで港区を楽しもうとされたその意気込みには感服!

特に旅が好きだったようで青山の仮宅を訪ねた時、部屋いっぱいにファイルされた写真や思い出の品が飾ってあったことを思い出した。若き頃から最近の旅までずらりと分類された光景は、まるで図書館の書棚を連想したものである。

印象的なできごとで記憶に残るのは、赤坂地区の歴史めぐりのスタップラリーを開催したと

き、旧乃木邸のスポット地点では単なるスタンプ押印だけでなく、ガイド役として訪れた人たちにユーモアを入れながら楽しそうに弾んで話をされていた映像が頭に残っている。

彼は他人の悪口にはいっさい触れなかったね。いつもその人のいいところを見つけては褒めていた。簡単そうですが、なかなかできるものではない。そこが彼の魅力の一つでもあった。

さて、そうした彼の行動スタイルと万葉集で語られる挽歌を重ねてみると、挽歌は死者を弔う歌であるため、日常の暮らしには重々しくこころ暗くなる印象がある。

でも、個人を弔うことは人としては普遍的であたりまえの自然情感である。

どこかで必ず遭遇する世界なので、今回の事例を機会に考えてみた。

だれしも各々の価値観や死生観があるため私の気持ちで語ってみると

「人はだれでもいつかは確実に生涯を閉じることになる。このことは誰にでも必ず訪れるという前提で、今後どのように生きるかを考える前向きな思考となる。今をいかに生きるかに目をむけることは人生の最期を豊かなものにするきっかけになるはず」

実際そのように考えるとなにかサッパリとした新鮮な気持ちになれる。私自身、現在終活中で死生観も理解できる。

田村さんのよいところを評価すると、①生涯現役 ②何でも興味を持ちチャレンジする好奇心 ③健康オタクであったと思う。

それを確認し敬意を表しながら、私自身も大いに参考にし手向の献杯としたい。

ありがとう、田村喜一さん!


③ 巻島大樹 

「よ、千両役者」

3年前、私が人前で初めて万葉集の朗唱をした時のこと。緊張のあまりうまくいかず、落ち込んでいた私を一番に褒めてくれたのが田村さんでした。本当に嬉しかったです。今後「千両役者」という言葉を聞くたびに田村さんのことを思い出すでしょう。

田村さんは俳句が好きでした。毎日のようにLINEで画像付きの俳句を送ってくれました(笑)。煩わしいと思う時もありましたが、来なくなってしまうと寂しいものです。

一つ悔いが残ることがあります。田村さんから「田村式解(ほぐ)し体操」なるものを撮影してほしいと頼まれていたのですが、叶えることができませんでした。

「年配者が元気で暮らすために、自分がやっている田村式解し体操を形に残し伝えたい。朝起きてそのまま体操を始め、用具なしで、場所も選ばない。我流で続けられる楽しさが大事なんです。自分の都合に合わせ、旅先など何処でも、我流身体解しであります、こんな思いです、よろしく。」(田村さんからのLINEより)

文章を読み返してもどのような体操なのか、全く想像がつきませんよ(笑)。あの世でお会いした時に教えてください。

右から2番目が田村喜一さん(2022年7月撮影)

「第20回万葉ロマン塾」を以下の内容で開催します。

日時:11月24日(日)18:30~20:00 ZOOM開催 *参加無料

<内容>
① 万葉放浪記:「ドキュメンタリーオブ万葉イベント in 港区」
② 関塾長:「東歌」講座振り返り・質問回答

今回はいつもと趣向を変えて10月20日に東京都港区で開催した「万葉イベント2024」を振り返るという企画です。ご興味のある方は以下フォームよりお申し込みください。

万葉イベント2024の講演動画「奈良時代の東国の歌はなぜ伝わったのか」は以下よりご覧いただけます。万葉イベントに参加されなかった方は前もって見ていただけると内容の理解が深まると思います。当日の質問も大歓迎です。

10月26日、港区の麻布いきいきプラザで「万葉カフェ」を開催しました。麻布いきいきプラザは地域の高齢者の交流や介護予防を目的とした区の施設で、この企画はNPO法人介護者高齢者支援・けあポートから依頼を受けて初めて開催したものです。

万葉カフェの講師は赤坂・一期一会プロジェクトの事務局長の川上利春が務めました。万葉集の簡単な説明を行った後、万葉衣装と朗唱の体験を行いました。

91歳の方も参加されました!

高齢者の新しいレクリエーションとして、万葉カフェは大好評でした。次回もお楽しみに!

10月20日、「万葉イベント2024 in 港区」を港区立伝統文化交流館で開催しました。

講演は関塾長による「奈良時代の東国の歌はなぜ伝わったのか」。五七五七七の和歌のスタイルは都ではなく、実は東国で生まれたという説をユーモアを交えて語られました。

港区立生涯学習センター所長の馬場由美子さん(二代目筑波貢裕)による胡弓の演奏と朗唱とのコラボが行われ、幻想的な音色が万葉の世界に誘いました。

詳しい内容は後日動画を配信します。お楽しみに!

10/23の北日本新聞に記事が掲載されました!

10月12日~13日は「みなと区民まつり」(港区・芝公園)に参加しました。

港区観光大使のブースから、大使の皆さんのご協力もいただき、万葉ロマン塾のPRを行いました。万葉衣装は高岡市からお借りしたものです。

今年も大勢の方にロマン塾の活動を知っていただきました。

ブースでは、港区の老舗和菓子屋「秋色庵 大坂家」、1918年創業の「松屋珈琲店」のオリジナル商品が入った「一期一会のひとやすみせっと」(500円)の販売も行いました。この売り上げは、日本赤十字社を通じて、能登半島地震の被災者に寄付いたします。